脊髄機能診断研究会 2018
先日、初めて脊髄機能診断研究会に参加してきました。
ただ、発表はなくただ聞きに行っただけですが・・・・
感想としては整形外科だけでなく、神経内科や脳神経外科・内科の先生が熱い議論をされるため、すごく面白かったです。
(熱い議論を目の当たりにして言えることは今後、この会に演題を出すのは物凄く勇気がいることだと分かりました(笑))
ただ、やはり整形外科としては術中モニタリングのセッションが一番面白かったです。
その中で一番印象に残ったものは術中モニタリングの筋肉の選択でしょう。
私が今までいた施設では主に下肢のモニタリングはQuadriceps,Gastro,TA,AHを主に使用していました。
しかし、広島県の安佐市民病院ではQuadoricepsを取らずにGracilisをモニタリングしているようです。
以前は安佐市民病院でもQuadricepsでのモニタリングをしていたようですが、L1/2行為の脊髄腫瘍手術で術中モニタリングでMEP波形の低下が無いのに術後Iliopsoasの筋力低下をきたした症例があったためとのことでした。
その後の検討でL2神経の確認のためにはQuadricepsよりもGracilisの方が感度がいいからとのことでした。(理想はIliopsoasだけれど電極を刺せないからGracilisに行っているようです)
特に不思議とも思わずQuadricepsに電極を刺していた自分が恥ずかしいです。
今後は上級医に許可が得られればGracilisのモニタリングを行っていこうと思います。
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