整形外科医の勉強日誌

若手整形外科医が勉強したことや日々思ったことを徒然に書いてます。ついでに誰かの為になれば幸いです。

手が痺れる!!どんな病気があるの??

今回は手の痺れについてお話しましょう。

外来診療をしているとよく「手のひらが痺れるんです」と言われて受診される患者さんがおられます。

どのような病気があるのかを説明しましょう。

手が痺れが主訴のうち病院でよく目にする病気としては以下のようなものがあります。

(詳しい解説は別途個別に用意させていただきます。)

  • 糖尿病性末梢神経障害

    すいません・・・解説すると言いながらこれは内科疾患のため、しばらく解説は難しいと思われます。余力がある時に簡単に解説する程度にさせてください。 

  • 頸椎・頸髄由来の疾患

頚椎症性脊髄症

頚椎での脊柱管の狭窄をきたす疾患です。

   

(整形外科学会HPより引用)

基本的には圧迫されている部分以下の支配領域の症状は何でも出る可能性はあります。

支配領域に関しては下記神経根症の欄の写真をご覧ください。

頚椎神経根症状(頚椎椎間板ヘルニアを含む)

これは上記の脊髄症と異なり、神経の出口で神経が圧迫される疾患です。

そのため、圧迫されている神経の支配領域に限局した症状が出ます

(整形外科学会HPより引用)

その神経1本1本の支配領域は下図のようになっています。

基本は腕や指のどの部位が痛むか、痺れるかなどで圧迫されている神経を予測します。

  • 絞拒性神経障害

    絞拒性神経障害とは、神経がその走行の一部でなんらか原因により締めつけられて起こる障害のことで、どの部位でどの神経が圧迫されるのかで下記のような病名があります。

手根管症候群

この病気は本当によく出会います。よく「手のひら全体が痺れる」と言って受診される方が多い印象です。

めちゃくちゃ簡潔に言うと手関節部分で正中神経の障害により引き起こる病気です。

肘部管症候群

Guyon管症候群

上記2つは尺骨神経の圧迫により引き起こされる病気です。

その違いは尺骨神経がどの部位で狭窄されているかとなります。

肘部管症候群は肘関節での神経の圧迫がある時に、Guyana管は上図のような手関節の内部での圧迫になります。

 

 

以上、本当に簡潔で申し訳ないのですが「手の痺れ」に関する説明は今回はこの辺りで。

今後個別の病気について解説します。

ではでは!!

 

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